トマト豆知識
トマトはなぜ赤い?
[ 投稿日: 2013年9月23日(月) ]
今日のわたくしは一味違います。
そう、この本を読んでしまったからでしょう。
『トマトはなぜ赤い ~生態学入門~』東洋館出版社
私とて、可愛いだけのトマトを愛しているのではなく
気難しい言葉の羅列でトマトを語りたいときもある。
なんてね。
この本は、地球レベルの生きとし生けるものについての
「なぜ」を生態学的に多いに読み解いていこうではないか、
とおっしゃっているのではないか。
そんな印象を持ちました、としか私には言いようのない難しさ。
その中で、「トマトはなぜ赤い」という「なぜ」について
考えもしなかった驚がくな答えを出して下さっています。
『生物学の近年の発展は、まことに目を見張るものがある』
という書き出しと共に。
「トマトはなぜ赤いのか」その質問に多くの人たちは
「トマトの皮にリコピンが含まれているからである」と答える。
ただ、もう一つの答えがあることを忘れてはならない。
「何のために赤いのか」「赤くなるという必然性はなにか」
その答えが必要である。
その答えとして
「トマトが赤いと鳥に見つかりやすく、食べられる機会を増やし
種をより遠くまで運ぶことができる」
「緑色から赤色に変わることにより、自分自身が完熟し
食べられる状態になったことを伝えるため」
その二方向からの見解があってこそ、トマトのなぞは
解き明かされる。
しかし、本当の答えは
『地球上で何億年物時間によって磨かれた生物や
生物システムの進化の道筋をたどることが必要となろう』
そう締めくくられております。
トマトの奥深さを改めて感じ、我が浅はかさを思い知らされた
そんな本でありました。